こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。
お目当ての会社のHP、どんな方でも1度や2度は見たことがあるでしょう。
そんなとき、イベント日程だけ確認しておしまいにしていませんか?
ひと通り目を通しているよという方も、それぞれのページから何を読み取るべきか、理解できていますか?
今日は、企業のHPを見る上で意識していただきたいポイントをお伝えします。
初級:事業内容、待遇、福利厚生
おそらく、このあたりは誰しもが目にするところでしょう。
しかし、この部分だけでもキチンと読むことで差別化が可能です。
例えば、ある企業に「誰もが知っている花形事業」と「知られてはいなくても力を入れている事業」が存在したとしましょう。
面接で「当社で挑戦してみたい仕事はありますか?」といった質問をされたときに、100人中90人くらいが前者を挙げる中で、後者に言及する学生がいたら採用担当者は何と思うでしょうか?
グループ面接であったりしたら、より強い印象が残ります。
また、待遇(勤務条件)や福利厚生について知っておくことは自分を守ることにもつながりますし、
「何か質問はありますか?」に対して「HPに書いてあることを聞いてしまう」という愚を避けることができます。
一度は目を通しておいてくださいね。
中級:社員インタビュー
ここを好んで読むという方も、多いかも知れません。
やはり「顔が見える」「実際の仕事内容を語っている」ということで、イメージが湧きやすいのでしょうね。
このページの効能は、まさに「自分がその企業で働いている姿をイメージする」ことができる点にあります。
ワーカホリック寸前まで働きたいのか、私生活とのバランスを大切にしたいのか。
お客様に感謝される仕事をしたいのか、大きな金額や案件を取り扱いたいのか。
ロールモデルを見つけるにも良いかもしれませんね。
ただし、どんな企業もここにはエース級の社員を投入しているということを忘れないでください。
キラキラ輝く素敵な社員ばっかりいるという幻想をいだいて入社するとギャップに苦しむことになるかもしれませんので、その点はご注意を。
上級:トップメッセージ、企業理念
少々固い文章だったりすることもあるので、避けている方はいませんか?
気楽に読むというよりは腰をすえて読むことになりますが、ここは最重要ポイントです。
というのも、トップ(社長であったり採用責任者であったり、ポジションは企業によりけり)のメッセージでは、必ず「その会社が求める人材」に言及しているからです。
明らかに書いていなくても、行間を読むことで必ずや浮き彫りになってきます。
というかトップメッセージを載せる目的がそれだったりしますので。
また、企業理念はその企業の進む道だけでなく、雰囲気や組織風土を決定づけるもの。
ここに違和感があったら、あなたはその会社で幸せになることはできません。
少なくとも、多くの社員は企業理念に共感をして入社を決意しています。
多様な価値観の中で働くことと、価値観の異なる(一様な)人たちに囲まれて働くことはまったくの別物。
企業理念を「いいな」と思えるか、直感を大切にしてくださいね。
おわりに
自分が実際に作っている側だからこそ言えますが、採用HPは情報の宝庫。
まともな企業であれば、選考を受けに来る学生には知っておいてもらいたいメッセージを、これでもかと詰めこんでいます。
にもかかわらず、大多数の学生はスルーしてしまいがち。
皆さんはぜひ隅々まで読み込んで、企業のメッセージをしっかりキャッチしてください!