こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。
企業の採用HPには、各社なりの「求める人材像」が踊っています。
・「自分に妥協しない人」=“甘くない人”
(https://idc.disc.co.jp/ucc/recruit/index.html)
・自ら変革することができ、業界の既成概念にとらわれない新しい発想ができる人材
(http://www.nyk.com/recruit/)
・過去の経験にとらわれず、変化に適応して、柔軟に対応できる人
・変化をすばやく察知して、行動し、チャンスとして捉えることができる人
・常に自己を磨き、向上させようとする意思のある人
(http://h50146.www5.hp.com/info/hr/career/talent.html)
・強い意志を持ち、自ら行動する人
・周囲と協働し、より大きな力を生み出す人
・やりとげる責任感を持つ人
(http://www.mitsubishielectric.co.jp/saiyo/graduates/recruit/personality/?link=topdnav)
・高い志を持ち、仕事に情熱を持って打ち込める人物
(http://micro.rohm.com/jp/employment/fresh/statue.html)
さて、これらはどこまで鵜呑みにしてよいのでしょうか?
あくまで最大公約数
当たり前のことですが、いくら「求める人物像」を定義し、掲げているからといって、社員がそんな人ばかりというわけではありません(何人かOB訪問をすれば、すぐに分かると思います)。これはあくまで「活躍しやすい人材」「理想とする人材」です。そもそも全てに当てはまるような人物であれば、そこの会社に限らずどんな環境におかれても一定の成果は残せることでしょう。
また、採用担当者が掲げる人物像と、現場が本当にほしがる人物像がマッチしていないこともありえます。ある現場では「文句を言わず素直に従う人材」を必要としていても、HPには「現状を改革できる人物」がほしいと謳うことだってあるのです。
自分の目で見極める
HPは不特定多数の目に触れる場です。つまり就活生だけでなく、様々なステークホルダー(社員やその家族、ユーザー、株主など)も見る可能性があります。それゆえ、CSR的な観点からあまり生々しいホンネは隠されることがあるという特性もあります。
結局のところ、「説明会で話している社員の様子を観察する」「選考でオフィスを訪問した際に、社内ですれ違う社員の様子を見る」「OB訪問をして本当のところを聞く」といったように、足で情報を見つけにいくことが大切になります。
結局、新卒に求めるものは共通している
最初に挙げた各社の「求める人物像」を見れば、表現は違えど内容が似通っていることはお気づきになられたかと思います。つまるところ、「自ら行動を起こし」「周りとコミュニケーションを取りながら」「熱意を持って取り組めること」が大切。
すなわち面接その他の選考過程においては、自分が「そういう人物」だということを採用担当者に伝え理解させることが、最重要課題になるわけですね。
おわりに
とはいえ、会社によってカラーがあるのも事実。自分の経験や考え方に、その会社の「求める人物像」を体現するものがあるのなら、積極的にアピールしていくとよいのではないでしょうか。