渋谷で働く人事のブログ

渋谷区の一部上場企業で、新卒採用を担当しています。年間1,000名以上の就活生と会う中で感じることや、日々の考えをシェアします。

面接前に気をつけてもらいたい、たった1つのこと

こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。

今日は前置きはありません。タイトルどおり、面接の前に気をつけていただきたい、たった1つのことをお伝えします。

身だしなみの基本

身だしなみの基本は、「私はあなたに会うにあたり、TPOを意識して気遣いををしましたよ」と(言外に)相手に伝えることです。寝ぐせを直すのも、ヒゲを剃るのも、(女性であれば)メイクを整えるのも、すべては相手への配慮。場にそぐわない身なりで相手を不快な思いにさせることを避けるため、ですよね。

かつて、「人は見た目が9割」という書籍がベストセラーになりました。内面の良さはなかなか判断しづらいため、特に初対面では、外見である程度の判断がくだされてしまいます。「外面なんかじゃなく、内面を見てほしい」という人もいますが、内面を見てもらうにはまず外面を認めてもらうことが第一歩です。

外見によるバイアス

就職活動において、この傾向はよりいっそう顕著になります。というのも、就活生と採用担当者では立場も考え方も違う。選考プロセスの終盤になればなるほど、面接官のポジションも年齢も上がるのが一般的でしょう。20歳の学生と、入社ウン10年の人事責任者とでは価値観がまったく異なるものですからね。

人事責任者ともなれば良くも悪くも「自分は人を見る目がある」という自負のある方も多いでしょう。もちろん実るほど頭を垂れる稲穂のような謙虚な大勢知っておりますが、「一目見ればソイツがどんなやつなのかはだいたい分かるよ」と豪語されるような方がいらっしゃるのもまた事実。とにかく第一印象が大切だと思ってください。

たった1つのこととは

以前に面接をした学生で、こんな方がいました。彼はいわゆる上位校に在籍をしており、成績も優秀。部活動にも積極的に取り組んでおり、しかもそれを嫌味なくサラッとアピールできる好人物。いわゆる就活エリートです。入社後のビジョンも明確で、数年後には責任あるポジションで活躍をすることが容易にイメージできました。

しかし、鼻毛が出ていたのです。「本日は、よろしくお願いします!」と挨拶を交わし、顔を上げた彼の「ソレ」に気づいた瞬間、私の中で彼の印象は「鼻毛」になりました。志望動機がどんなに立派であろうと、鼻毛。部活動について熱く語っていても、鼻毛。もちろん仕事ですのでやるべきことはやりますが、会話に集中するのが非常に難しかったのを憶えています。

おわりに

お願いです。学生の皆さんは、何はさておき面接前に「鼻毛が出ていないか」を鏡でチェックしてください。トイレのついでであれば、5秒もかかりません。一生懸命考えた志望動機が鼻毛に敗北するなんて、やりきれないですよね?
鼻は顔の中心です。これをおろそかにしたがゆえに涙を飲む学生が1人でも少なくなることを、切に願います。