こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。
もともとはネットスラングから発祥した言葉であり明確な定義はありませんが、厚生労働省では「一般的な特徴」としつつも、下記の3点をブラック企業の要件としています。
①労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
②賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
③このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
(厚生労働省HP 「ブラック企業」ってどんな会社なの?より)
新卒でブラック企業に入社してしまうような事態は、誰しも避けたいもの。
今日は、ブラック企業のHPにありがちなことについて、お伝えします。
何の会社か分かりにくい
HPを見て事業や職種の内容が分かりにくい会社は、二つの意味でグレーと言えます。
まず、そんな低レベルのHPを公開してしまうほどWebリテラシー(あるいは社員の業務レベル)の低い会社かも知れないということ。
そして、人気がなかったり後ろめたい業務であるために、抽象的・概念的な表現で「何となくいい印象」を与えようとしているかも知れないということ。
後者の方がよりブラック度はあがりますが、まずはHPから事業内容・業務内容が判断できるかを1つの基準としてみてください。
例えば「セールスマーケティング」と書かれているのに実態はただの飛び込み営業であったり、「ハウスメンテナンスアドバイザー」の仕事がシロアリ駆除の営業だったりします。
若い人の写真ばかり
若い男女がさわやかな笑顔で働く姿の写真が多いHP。
一見するとよさそうですが、本当に明るい職場なら無駄に明るく働く人の写真ばかり載せる必要はありません。
また、「働きやすい職場です」「風通しのよい社内です」といったフレーズも同じ。
働きやすい職場、明るい職場とわざわざ書くのは人間関係による離職が多いことの裏返しか、他に売りがないか。
どちらにしても避けたほうが無難でしょう。
そもそもHPがない
HPを保有していないのは論外ですが、不備があってもいつまでも更新されていない場合や、デザインが古臭い会社も危険です。
このご時世、Webによる集客は基本です。そんな中で上記のような状態ということは、そこにリソースを割く余裕がないか、そのつもりもないかのどちらか。
人材不足やアウトソーシングする余裕がない、あるいは社内の管理体制が整っていない可能性が高いです。
求職者の立場からすると、HPがないのは不安なもの。求職者の気持ちに配慮できない企業ということでしょう。
おわりに
自分の身を守るためにも、ブラック企業を見分ける基準は知識としておさえておいてくださいね。