こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。
もともとはネットスラングから発祥した言葉であり明確な定義はありませんが、厚生労働省では「一般的な特徴」としつつも、下記の3点をブラック企業の要件としています。
①労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
②賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
③このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
(厚生労働省HP 「ブラック企業」ってどんな会社なの?より)
新卒でブラック企業に入社してしまうような事態は、誰しも避けたいもの。
今日は、ブラック企業の採用情報でありがちなことについて、お伝えします。
常時かつ大量の採用活動をしている
一般的にホワイトと呼ばれる企業は、中途採用の募集人数は少ない傾向にあります。
離職率が低い(雇用が安定している)ため、ある程度の数を新卒採用で確保し、中途採用は特定のポジションに空きがでた時に限られます。
反対に、やたらと求人数が多い企業は離職率が高い、つまりブラックである確率が高いということが言えます。どんどん辞める以上、どんどん採らないといけませんからね。
新人教育の観点からも、既存社員:新入社員の割合は4:1くらいがリミットです。社員数の2割を超える募集をかけている会社は、あやしいと思ってください。
新人の裁量が大きすぎる
若手が大抜擢されるとか、幹部として経営に参加できるとかいうケース。夢のある話ですが、入ってすぐの新人にそれだけの仕事量と責任を負わせるという意味でもあります。
あなたは本当にそれだけの仕事に耐え、期待される成果をコンスタントに出し続けることが可能ですか?
裁量労働という名の下に残業代が支払われない給与体系だったり、営業職で歩合制だったりで、長時間労働によりつぶされるおそれはありませんか?
会社にとって、新人の仕事の裁量が大きいということはそれだけのリスクを抱えるということでもあります。
ブラック企業にとって、新人がつぶれることはリスクではありません。つぶれたら新しい人を入れるというのが、ブラックがブラックたるゆえんなのです。
平均年齢が若すぎたり、来るもの拒まず
若年層からすれば同世代が多くいて働きやすそうな印象を受けますが、ちょっと待ってください。
創業数年の新興企業でもない限り、平均年齢が若いということはキャリアを積んだベテラン社員がいないということ。
特に若い世代の活躍をアピールしたがる会社は、定着率が低い裏返しではないかと疑ってみてください。
また、求人などでよくある「未経験者歓迎」「学歴不問」「年齢不問」「成果主義」などいったキャッチコピーにも要注意です。
仕事には成果が期待されるべきで、本来であれば誰が来ても構わないわけがありませんからね。
おわりに
自分の身を守るためにも、ブラック企業を見分ける基準は知識としておさえておいてくださいね。