こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。
2017年も、3月1日に就活ナビサイトがオープンしました。
弊社も含め多くの企業がこれに合わせて採用広報活動を解禁し、就活生の皆さんはますます忙しい日々が始まります。
そんなタイミングということもあり、今日は人事という立場ではなく、就活の先輩としてお話をしたいと思います。
最近の就活生を見ていて感じること
これまで採用担当として多くの学生さんとお話をしてきましたが、インターンシップや説明会のときにも
「周りが就活に打ち込んでいるのを見て、何かしようと思った」とおっしゃる学生がとても多いように感じます。
そして、ここ数年間、こういった傾向に拍車がかかっているように思います。
もちろん、自分の就職活動をふり返ると、偉そうなことを言える立場ではありません。
私が就職活動をしていた当時は12月1日がナビサイトの公開日でしたが、やはりこの頃から色々な活動に本腰を入れたのを憶えています。
でも、そこには「自分」という主体がなかったような気がしてならないのです。
就職活動は何のため?
皆さんが就職活動に取り組むのは、何のためでしょうか。
周りがやっているから、何となくで始めるものですか?
就職人気企業ランキング上位の企業に入社するためですか?
とりあえず内定をもらって安心するためのものですか?
違いますよね。
自らがどうありたいか、どんな人生を送りたいか、どんな会社であればそれに向かっていけるのか。
社会人として、どう人の役に立ちたいのか、そのためにどんな環境で力を発揮したいのか。
「まず何をしたいのか」を考えるところから就職活動は始まるはず。
その帰結として「新卒では就職をしない」「留学をする」「起業をする」といった結論に至るのも大いにアリだと思います。
もちろん、現在の日本において「新卒」という切符が持つ意味は大きく、また貴重なものになります。
ですので、就職活動がキツい、ツラいからといって他の選択肢に「逃げる」ことはしていただきたくないと思います。
でも、はじめから他の選択肢を視野に入れず、新卒で就職することにこだわる必要もありません。
ナビ偏重に危機感を!
この数日間で、ナビサイトを通じて自分に合いそうな企業を探し、エントリーをして、説明会の予約をした方も多いでしょう。
しかし、自分に「合った」企業って本当にナビサイトの情報から見つかるものでしょうか?
「条件」での絞り込みはできるかも知れません。しかし、組織風土や人の良し悪しは数値化できません。
また、仮に文字や写真でそれが表現できたとしても、あなたにフィットするかどうかは別問題です。
いちばん問題なのは、ナビサイトを活用して色々な活動をすることで就職活動をやった気になってしまうことだと思います。
企業にエントリーして、説明会に参加して、面接を受けるのだけが就職活動ではありません。
流されて「作業」をするのではなく、主体的な「活動」をしてくださいね。
おわりに
自分が今後の長い人生の中でどんなふうに生きていきたいのか。
そのためにどんな働き方をしたいのか、どこで働くことが最善の道なのか。
焦ったり、周りに流されたりすることなく、何が幸せなのかを見極めてください!