こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。
今日の書評は、開成→東大→ボスコン→ハーバードという、日本で就活をしている者なら誰もがひれ伏すであろう最強キャリアを歩んできた著者からの一冊です。
内容
ベテランも新人も、今日から仕事への取り組み方や考え方がすぐに変わり、一生役に立つ「指針」となる一冊。
東大×MBAで30代でライフネット生命保険の副社長になり、ダボス会議の「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」に選出された著者が初めて語る、仕事における原理原則とその具体的方法。
( Google Books より)
タイトルには「入社1年目」とありますが、それに関わらずこれから社会人になろうとしている全ての学生に読んでほしい一冊だと感じました。
それほど厚くなく、サラッと読めるのもとっつきやすいと思います。
印象に残ったフレーズ
・何があっても遅刻はするな(P.020)
・単純作業こそ「仕組み化」「ゲーム化」(P.030)
・会議では新人でも必ず発言せよ(P.052)
・コミュニケーションは、メール「and」電話(P.091)
・ペースメーカーとして、資格試験を申し込む(P.127)
・敬語は外国語のつもりで覚えよ(P.145)
・宴会芸は死ぬ気でやれ(P.174)
・何はともあれ貯蓄せよ(P.207)
感じたことなど
著者の歩んできた道のりからして、いかにも「意識高い系」の、上から目線の論調が繰り出されるかと思いきや、それこそ入社1年目に先輩から言われるような「普通」な内容がほとんど。
目次だけを眺めた時点では、どこかで聞いたような言葉が並んでいると感じる方も多いでしょう。
だからと言って、内容が薄いというわけではありません。
その裏側には「自分はこれを実践することで、常に高いレベルでのアウトプットをしてきた」という強烈な自負を感じました。
口調は決して押し付けがましくないものの、著者の実績が圧倒的な裏付けとなって説得力を持ち、この人が言うならやってみよう…と思う方も多いことでしょう。
目先の効率化やノウハウだけでなく、しっかりと「考える」ことを求めており、実戦すれば脳力が鍛えられそうです。
おわりに
もちろんここに書いてあることをやったからといって著者のようになれるというわけではありません。
しかし、自らを振り返っても、そして周囲を見渡しても、そんな「普通」のことすら完璧にはやれていない人がほとんどだということでもあります。
イチロー選手の言葉にもあるように、誰にでもできることを誰にもできないレベルでやり続けるからこそ一流になれるということなのでしょう。
岩瀬さん、良い本をありがとうございました。