こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。
今日は、自己分析における王道中の王道、自分史の作り方について解説いたします。
過去のできごとを洗い出す
まずは、小学校くらいから現在までの、思い出に残っている出来事や何かに打ち込んだ経験をひたすら洗い出していきます。
小学校時代というのはあくまで目安ですので、別に中学校だろうと幼稚園だろうと構いません。
また、近い時代からの方が思い出しやすければ、最近のことから始めて徐々にさかのぼってもよいでしょう。
このとき、「他人にとってのインパクト」や「面接で使えそうか」などは一切考慮する必要がありません。
10年経っても残っている記憶なんて、経験したことや考えたことの、ほんの一部。
すなわちあなたが今思い出していることは、良くも悪くもあなたにとって大きな意味のある出来事なのです。
また、この段階では、前後関係やその時の感情などを詳しく思い出す必要もありません。
「小学校のとき、運動会の徒競走で1位になった」
「そろばん教室がすごく楽しかった」
「国語の先生が面白くて大好きだった」
そのレベルで結構ですので、ある程度時間をかけて、とにかく数をたくさん集めてください。数が多いほど、深い自己分析が可能になります。
また、人間であれば誰しも必ずや何かしらの失敗や後悔していることのひとつやふたつはあるはず。
ポジティブなできごとだけでなく、ネガティブなできごともたくさん思い出してくださいね。
後々のために、1年間あたり最低でも30〜50個はネタを用意しておきたいところです。
その経験を掘り下げる
ダラダラ思い出にふけっていても仕方がないので、目安として1年を振り返るのにかける時間は1〜2時間程度。
ある程度ネタのストックができたら、今度は1つひとつの経験を具体的に掘り下げていきます。
好きだったことや物であれば、なぜ好きになったのか、いつ頃から好きになったのか、どんなところが好きだったのか、いつ頃まで好きだったのか、なぜ好きでなくなったのか、それにまつわる思い出、など。
取り組みや活動であれば、なぜ始めようと思ったのか、どんなところが面白い・楽しいと感じたのか、なぜ続けようと思ったのか、続けていく中で感じたことや学んだこと、なぜ辞めずに続けることができたのか、など。
失敗であれば、それはいつ起こったのか、どんな内容だったのか、誰が関係していたのか、なぜ起こったのか、どのように対処をし、結果としてどうなったのか、それを受けてどう感じ、何を学んだのか、など。
後悔していることであれば、何を後悔しているのか、その当時はなぜそのように行動したのか、どうすべきだったと思うか、今だったらどうすると思うか、など。
こういったことを、とにかく微に入り細に入って掘り返し続けてください。
当然トピックによって掘り下げられる深度に差が出てくるはず。それがあなたの思い入れの深さを表します。
ひたすらその繰り返し
あとはひたすら全てのネタに対して掘り下げ作業を繰り返していくことになります。
忍耐力と気力の求められる作業ではありますが、ここをなおざりにすることは失敗のタネ。
就職活動において後悔していることとして、もっと自己分析をちゃんとやっておけばよかったという答えが最も多いことからも、重要性が理解いただけるかと思います。
自己分析というとESのネタ探し、志望動機の肉付け、くらいに考えている学生も多いようですが、とんでもない。
面接で連敗が始まってから慌てて自己分析をやり直すようでは遅すぎます。
就職活動が解禁となる3ヶ月前には取り掛かり、「今の段階ではこれ以上できない!」というレベルにまで仕上げておくことを強く推奨します。
おわりに
自己分析の重要性について、少しでも実感いただければ幸いです。
明日からは、具体的に自己分析からどのように自己PRや志望動機につなげていくかについて、説明したいと思います。