こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。
自分史を作ったからと言って、そこからスムーズに自己PRに繋げられる方ばかりではありません。
途方に暮れているあなたのために、自分史を活かした自己PRの作成方法を解説します。
アピールできる強みを洗い出す
先日の解説通りに自分史ができあがっていれば、ある程度は「自分の強みってこんなことじゃないかな…」というものが浮き彫りになっていることでしょう。
まだの方は、個別の経験についてさらに深く分析し、いずれの経験でも発揮されている「共通点」がないか、探してみてください。
それがあなたの「強み」になる可能性が高いですが、そこで油断せず、それが本当に普遍的な「強み」と呼べるのか確認が必要になります。
上記の経験は、少なからずあなたにとって特別な意味を持つできごとであったり、興味を持って自主的に取り組んできたこと。
反面、仕事は小さなことをコツコツ積み重ねる必要があったり、決して気が進まないこともあります。
すなわち、自分の興味度や意味合いに関係なく、コンスタントに発揮できる「強み」が重要になってきます。
「火事場のバカ力」だけでは、やっていけないのです。
だからこそ、上記の「強み(?)」が日常生活やふとした場面でも発揮されているかを確認しておいてください。
もしそうでなかったとしたら、その「強み(?)」は使用機会が限定されるスペシャル技。あなたの本当の強みはきっと他にあるはずです。
その強みを裏付ける経験を見つける
主張には、根拠が必要です。この場合、長所を裏付ける根拠は学生時代の取り組みや、トラブルを乗り越えた経験ということになります。
この経験談に説得力や信憑性があるかどうかによって、あなたの長所が揺るぎないものとして相手に伝わるかどうかが決まります。
だからと言って、派手なエピソードや華々しい成功体験である必要はありません。
企業が重視しているのは、自主的に何かに取り組むことができるか、そこから何かの学びを得たり、より高い効果を上げようとする向上心があるか、などです。
取り組みの規模や、その結果だけをみているわけではありません。
極端な話、「毎日実家の皿洗いをやりました」というエピソードでも、そこに主体性や問題意識、なんらかの改善・成長などが伝われば、間違いなく高評価です。
地味であるとか大したことないだろうと自分で安易に判断せず、自信を持って「真剣に打ち込んだ活動」を選んでください。
無事に真の「強み」とエピソードが見つかったら、最後にそれに名前をつけましょう。「粘り強さ」でも「負けず嫌いさ」でも「完璧主義」でもなんでも結構です。
これがあなたを表すキャッチフレーズになります。後述しますが、面接官はこのキャッチフレーズをもってあなたのことを語りますので、これが冗長であったり分かりづらいものであってはいけません。
「私は○○な人間です!」「私を動物に例えたら○○です!」のように憶えやすく、かつエピソードと矛盾しない内容にしてくださいね。
入社後のビジョンを語る
もう一歩進めた自己PRのためには、その強みを「入社後、どんな場面(仕事)でどのように活かしていきたいか」まで語ることが求められます。
自分の強みと、志望している会社の業務を理解した上で、「自分の長所がどう活かせるか?」を語りましょう。
そのためには、志望企業の業務をしっかり分析する必要があります。すなわち取り組みたい業務の内容、どんな能力が求められる(と考える)か、について自分の言葉で答えられるようにしていてください。
ここまで説明できれば、面接官としては自信を持って次のステップに推薦することができます。
おわりに
なぜここまで周到に自己PRを用意しなければならないのか、疑問に感じることはありませんか?
実は自己PRって、自分だけのためではなく「相手」のためでもあるのです。
明日はそのあたりを解説したいと思います。