こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。
就職活動をしていた当時、「自己PR」という言葉が苦手でした。
いかにも「採用されたいがために自分を良く見せるんだ」という意識が透けて見えるような気がしてしまったためです。
あの頃に戻ることができたら、当時の自分を叱ってやりたい気持ちでいっぱいです。
賢明な読者の皆さんは既にお気づきでしょうが、自己PRは就職活動において最重要と言っても過言ではありません。
というわけで本日は、効果的な自己PRのやり方をお伝えします。
なぜ自己PRが必要なのか?
どんなにアウトプットの質が高い人間であっても、その内容を周囲に伝えることができなければ、組織としての成果を最大化することはできません。
同じように、いくら優秀な人材でも、その「優秀さ」を採用担当者に伝えることができなければ、採用に至ることはあり得ません。
すなわち、就職活動においては、自己分析を通じて自らの強みを洗い出すだけでは不充分であり、それを自己PRという形で可視化し「相手に伝える」ことが不可欠になります。
仮に面接の場では話が盛り上がったり、キラリと光るものを感じたとしても、面接官は同僚や上司にその結果を「言葉で」伝えなくてはなりません。
もしあなたの自己PRが分かりづらい・伝わりづらいと、その採用担当者があなたを社内にプッシュすることができません。
「なんとなくイケそうな気がする」では通用しないからです。
だからこそ、あなたは再現性のある「言葉」で面接官にあなたの良さを伝えてあげる必要があるのです。
説明しやすい自己PRとは?
面接官が後々他人に説明しやすいかという観点から考えると、自己PRは以下の構成になっていることが親切です。
- 結論(あなたの長所)が明確になっている
- 長所の根拠となる経験がある
- それを活かして○○をしたいというビジョンがある
すなわち、過去(経験)から現在(長所)が導かれ、それが未来(ビジョン)に繋がっているか。
1つひとつの尤もらしさではなく、「繋がり」が最重要視されます。
最も大切なこと
過去・現在・未来の観点で語る中で、当然ですが「未来」が最も大切です。
なぜならば、「会社に貢献できる人」を採用することが面接官の仕事だからです。
とは言っても、例えば「私の長所は○○です!」と言われただけで「なるほど!ではこの部長のもとでこんな仕事をやってもらえば、これくらいの成果が期待できるな!」と思い描ける面接官ばかりではありません。
「○○という長所は、うちの会社にとってどんな意味があるのか?」
「学生と社会人では環境が変わるけど、それでも強みが発揮できるかな?」
「同じ長所をアピールする人が沢山いる中で、この人でなくてはならない理由があるかな?」
などと言った迷いを生じさせないためにも、「私の強みはこの会社(仕事)でこんな風に活かせる」というところまで落とし込んであげましょう。
おわりに
相手の立場で考えること、仕事においても大切なこの思考法が身につけば、就職活動にもきっと役立つはず。
「面接官も、別の誰かに『あなたの良さ』を説明する必要がある」と考えると、面接であなたが伝えるべきことが自ずとクリアになるのではないでしょうか。