渋谷で働く人事のブログ

渋谷区の一部上場企業で、新卒採用を担当しています。年間1,000名以上の就活生と会う中で感じることや、日々の考えをシェアします。

【現役人事が教える】業界研究の具体的な手順

こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。

ひとくちに「業界研究」といっても、業界の数はそれこそ無数にあります。

反面、ここ数年間というもの就職活動期間が短期化し、研究に割ける時間は限られていく一方。

それこそあらゆる業界をハシから調べていくようなやり方は、時間がもったいなすぎます。

ムダを減らすためには、どのような手順で進めるのが望ましいのでしょうか?


自己分析を通じて自分を知る

このページを見ている皆さんは、自己分析はある程度の段階まで済ませていますか?

業界研究はあくまで手段であり、目的は「自分がやりがいをもって楽しく働ける会社を見つけること」です。

自分のやりたいこと・理想の働き方の軸を持ち、それに対してどの業界が自分に合っているのか研究する、これがまさに業界研究の本質。

つまり自分の軸がない状態で、いくら業界研究をしても時間の浪費になってしまいます。


何十もある業界を調べて、自分の希望に合うか逐一確認するのは、極めて非効率的なやり方です。

まずは自己分析をして、どんな会社・仕事ならやりがいを持てるか明確にしましょう。

そして、自分が楽しむのに必要なポイントを絞って気になる業界から研究してみてください。

書籍などの情報を通じて広く業界を知る

自分の興味や方向性が見えてきた段階で、いよいよ業界研究にシフトします。

この段階ではまだ個別の業界について深く調べるのではなく、様々な情報ソースを活用して「広く・浅く」見ていくのがよいでしょう。

マイナビ」や「リクナビ」のような就職情報サイトのような就職情報サイトだけでなく、「業界地図」や「就職四季報」も手にとって見てくださいね。

日経経済新聞社など複数の出版社が発行している「業界地図」はさまざまな業界が網羅され、各業界の商品などの市場のシェア率を知ることができます。企業の業界での立ち位置や成長度合いを把握するのにおすすめです。

また、「就職四季報」は企業から掲載料をもらわずに作成しているため、客観的な企業情報を得ることができます。

その他の業界本や就職情報誌は最新情報が詳しく書かれているため、業界の全体像や動きを把握するのに役立ちます。


もちろん、新聞やニュースを通じて業界に関わる最新の情報を入手したり、景気や為替変動の影響などから各業界の動向を調べることも忘れずに。

社会情勢は一般常識として面接などで質問される場合もあるため、日頃から新聞やニュースを見る習慣をつけるとよいでしょう。

OB訪問を通じて深く業界を知る

OB訪問は、気になる企業の社会人を訪問し、質問を通して企業への理解を深める目的で行われます。

業界の内容を知るにはこのOB訪問が最も優れた方法です。

なぜなら、具体的な仕事内容、会社内の実情、やりがい、業界の課題点など、実際に体験している当人から話を聞くことができるからです。

OB訪問は、できるだけたくさん、かつ多世代の社会人から話を聞くと良いでしょう。

1人だけに聞くと偏った意見になる恐れがありますし、多世代の社会人に聞くことで、長いスパンで自分のキャリアをイメージすることができます。

始めるのに早すぎる・遅すぎるということはないので、先輩のツテやキャリアセンターなどを活用して、どんどん会いに行ってみましょう。

おわりに

業界研究はあくまで意思決定の手段であり、情報収集を目的にしてはいけません。

最適な意思決定をするための業界研究の方法をぜひ身につけてください!!