企業研究にIR情報が必須なワケ
こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。
就活生の皆さん、企業研究は順調でしょうか。
採用HPや会社パンフレットを読んで、満足しているような方はいませんか?
採用側が発信している情報だけを鵜呑みにして就職先を決めるのは、危険極まりないと言えます。
自衛のためにも、是非ともIRをはじめとした定量的な情報も検討してくださいね。
そもそもIR情報とは?
IR(Investor Relations)とは、企業が投資家に向けて経営状況や財務状況を発信する活動のこと。
その際に発信される情報がIR情報で、株式市場の公平性を守るため、すべての上場企業はIR情報の公開が義務付けられています。
上場企業のウェブサイトには必ずIR情報を掲載したページがあり、多くの投資家はこの情報を見て投資の可否を判断しています。
皆さんも、企業に「自分」という人的資本を投下する、一種の投資家。
就職活動における企業研究でも、このIR情報を活用してみてはいかがでしょうか。
なぜIR情報が「使える」のか?
- 期間の縛りを受けない
2016年現在、「学生の学業を優先する」という指針に基づき、新卒採用選考の広報期間・選考期間は厳しく制限されています。
したがって、学生にとっては短期間かつ限られた情報をもとに自分の未来を投資する企業を発見・研究しなければならない状況となっています。
しかし、IR情報は「採用広報」ではないため、上記の縛りを受けないというメリットがあります。
- 内容が明確に定められている
採用HPや企業説明会も企業研究には有効ですが、前提として「企業が伝えたい情報」で構成されているので差を見つけづらいという欠点があります。
その点、IR情報は開示内容が明確に定められているため、タテの比較(過去との比較)もヨコの比較(他社との比較)も容易。
様式も統一されており、また第三者による監査が行われているため客観性も担保されています。
- 面接のネタになる
皆さんが受ける企業においても、おそらく大半の社員は自社の有価証券報告書を読んでいないことでしょう。
つまり、IR情報をチェックすることで、経営状況に関しては一般の社員以上に正確な情報を得ることができます。
年に数人、志望動機や入社後のビジョンにIR情報をからめた回答をする学生がおり、やはり「おっ」と思います。
おわりに
上場企業として投資家には評価されていても、規模感や業種・業界ゆえに学生認知が低い企業はたくさんあります。
そんな「知る人ぞ知る」企業に出会えるのも就活の醍醐味。
はじめは取っつきにくいと感じるかも知れませんが、時には投資家目線で企業研究をしてみてください。