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渋谷で働く人事のブログ

渋谷区の一部上場企業で、新卒採用を担当しています。年間1,000名以上の就活生と会う中で感じることや、日々の考えをシェアします。

企業理念は疑ってかかれ

企業研究

こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。昨日は採用HPで着目すべきポイントとして「企業理念」を挙げましたが、そもそも「企業理念」って何なのか?それが本当に経営方針や組織風土に反映されているかは、どうやって見極めればよいのか?とお考えの方もいるかも知れません。
就職を検討する上での大きな要素である、企業理念。今日はそこの見極めに言及します。

企業理念の定義

企業理念、経営理念、ビジョン、ミッション、バリュー、社訓などなど会社により、人により呼び方は様々ですが、私はザックリと「ある会社が大切にしている、事業や経営の基盤となる価値観・考え方」という理解をしています。例えば以下のようなものが挙げられますね。どれも会社のカラーが現れた、素晴らしい理念の数々だと思います。

・自由でみずみずしい発想を原動力に すばらしい夢と感動 ひととしての喜び そしてやすらぎを提供します(オリエンタルランド

・服を変え、常識を変え、世界を変えていく(ファーストリテイリング

・産業人タルノ本分ニ徹シ 社会生活ノ改善ト向上ヲ図リ 世界文化ノ進展ニ寄与センコトヲ期ス(パナソニック

・私たちは、新しい価値の創造を通じ、社会からの期待に応え、一人ひとりが輝く豊かな世界の実現を目指す。(リクルート

・人々の心を豊かで活力あるものにするために-ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから(スターバックスコーヒー)

「よい企業理念」とは

それでは、何が「よい企業理念」なのか?コレに関しては、面白法人カヤック様の「いい経営理念の定義と、他社の経営理念」(https://www.kayac.com/vision/philosophy)という記事が示唆に富んでいたので、以下に引用します。

(引用ここから)
ちなみにいい理念の定義を、カヤックでは下記のように考えています。

1.成長性を示唆していること
2.理念から戦略&戦術のヒントがあること
3.社会に貢献するものであること

会社が成長すべきか否かは意見の分かれるところかもしれません。ですが、会社というものは成長すべきものと考えますし、その成長過程でこそ、中で働く社員も成長できると考えています。

理念から戦略や戦術が見えることもそれなりに重要です。理念が漠然としすぎると何をする会社なのかがわかりませんし、迷った時の羅針盤になりえません。解釈は人それぞれでよいとしても、その言葉を聞いてどんなことを自分がすればよいのか、何らかのイメージがわいてくるようなものであると良いと思います。

そして最後は、どんな形であれ社会に貢献するという思いが理念に込められていることです。成長していくと社会的責任が増えてきますから、最終的には社会に貢献する会社しか存続できないと思うからです。
(引用ここまで)

つまり、「耳に心地よい」だけではなく、その会社のブランドを体現し、社員の行動規範となり、社会貢献につながるものでなくてはならないのですね。

企業理念は疑ってかかれ

とはいえ、理念においてそれらしいことを謳うのは、どんな会社にでも可能です。人を見るときも一緒ですが、大切なのは「何を言っているか」よりも「何をしているか」。すなわち、実際の事業や制度が、理念を反映したものになっているかで推し量ることができます。

「人が大切です!」と言っている会社がサービス残業を強要したり、「お客様第一」といっている会社がリコール隠しをしたり、「株主価値を大切にします」という会社が粉飾決算をしたり、言行の不一致は枚挙に暇がありません(このあたりはHPからは読み取るのが難しいので、OB訪問や企業説明会を活用してください)。

「言っていること」がシックリ腹に落ちること。そして、「言っていること」と「やっていること」が一致していること。そんな会社に出会えれば、たとえ経営者が変わろうと、事業内容が変わろうと、希望の部署に配属されなかろうと、志を持って働いていけるのではないでしょうか。

おわりに

理念は理念として、まず素直にココロで(主観的に)感じる。そのうえで、実態との乖離がないかをアタマで(客観的に)判断する。この二段構えが大切なのではないかと思います。