【学食グルメ】北海道大学・牛とろ丼
こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。
仕事柄、各地の大学にセミナーなどでお邪魔することがあります。
そんなときの密かな楽しみが、学食で名物を食べること。
これまでに食べた、値段・味・ボリュームを兼ね備えた学食グルメをご紹介しましょう。
前回に引き続き第2回は、北国の雄・北海道大学の牛とろ丼です。
北海道大学の学食
東京ドーム38個分とも言われる日本一広大なキャンパス面積を誇る北海道大学には、5つの学食があります。
今回お邪魔したクラーク会館食堂は、その中でも札幌駅の最も近く。
学生や職員以外の方も多く、観光で訪れるには最も敷居が低いと言えるでしょう。
牛とろ丼とは
北大名物・牛とろ丼はこちら。
生ハムと同じ「非加熱食肉製品」を利用した「牛とろフレーク」に、刻みノリと刻みネギがたっぷりとまぶされています。
ユッケが好物の方にはたまらないのではないでしょうか!
こちらの牛とろ丼に使われているフレークは、十勝平野で伸び伸び育ったボーンフリーファームを使ったこだわりの一品とのことです。
実食の感想
ポイントは、そのまま食べずに温かいゴハンと混ぜること。
こうすることで半冷凍の牛とろフレークが白米の熱によって絶妙に溶け、文字通りトロトロの食感に。
甘いタレが渾然一体となり、一口ごとに幸福感を味わえますよ!
おわりに
ちなみに同じ食堂に「ピリカラーメン」なるものがあり、こちらも気になりました。
ピリカラーメンとは、ネギ、モヤシ、ニラ、刻みチャーシューにピリ辛ソースがかかったラーメン。
アイヌ語の「ピリカ」(美しい、可愛い、などの意味)と「ピリ辛」をかけたネーミングもいいですね。
次回はこちらをいただいてみたいと思います!
企業研究の四要素 ②収益性
こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。
企業研究で必ずチェックしなくてはならないポイントは、大きく分けて4種類あります。
そこで今日は、前回に続き2つ目の要素である企業の「収益性」について考えてみましょう。
なぜ収益性が求められるか
先日お伝えしたとおり、企業の存在意義は収益ではなく世の中への貢献です。
しかし、そうは言っても利益なくして企業は存続できません。
存続できなくなってしまえば貢献を続けることもできないため、利益が至上目標ではないにせよ、ここから目をそらすことは不可能です。
また、社員の立場からしても自分の所属する組織の収益状況は重要です。
収益のあがっている企業、キャッシュリッチな企業であればやりたいことができる可能性は高く、逆に青息吐息であればチャレンジどころではありません。
新たな設備投資や、社員の教育にまわすお金もないような状況では、面白い仕事に出会えるチャンスも少なく、成長も見込めませんよね。
採用活動においては、兎角「やりがい」や「ビジョン」といった無形の要素に惹きつけられがちですが、上記のような理由から、必ず定量的な企業評価をする必要があります。
初心者が読むべき資料
企業の収益性を読み取るために最も有効なのは、1にも2にもIRレポートです。
上場企業であれば必ず発行している資料であり、書式・項目も統一されているため業界や規模が異なる会社どうしでも横並びの比較が可能になっています。
「有価証券報告書」「決算短針」「株主通信」など複数の種類があり、主にはBS/PL/CFといった収益・財務状況のサマリーが掲載されています。
また、売上・利益だけではなく中長期の経営計画であったり、現在および近い将来における課題と認識していることなど、内容は多岐に渡ります。
IR情報の中でも就活にとって有用なかつ客観的な情報という意味では有価証券報告書がオススメです。
上場企業が決算後3ヶ月以内に発表する投資家向けの報告書で、損益の情報や財務の状況、事業の状況、企業が想定しているリスクなどが詳細にまとめられています。
第3者による監査が行われており、様式も統一されているため、比較しやすいという利点があります。
まずは気になる企業からでもよいので、ぜひとも有価証券報告書を覗いてみてはいかがでしょうか。
最初は取っつきづらいかもしれませんが、一段階深い企業分析ができること、請け合いですよ。
まずはここを見てみよう
たくさん項目があるため、全て網羅しようとするとドツボにはまります。
慣れない方は、手始めに下記の2点に注目してみましょう。
①営業利益率
売上の大きさは企業規模やビジネスの内容によりますので、一概に売上が大きければ優良企業であるとは言い切れません(その可能性は高いですが)。
年商100億だけど利益は1億の企業と、年商は50億だけど利益が5億の企業では、どちらが効率的な経営をしているかは明らかですよね。
こうした分析に使うのが「利益率」という考え方です。
損益計算書(PL)には「利益」を示す項目だけでも「営業利益」「経常利益」など数種類あるのですが、「営業利益」は売上高からコスト(人件費や販売にかかる費用など)を引いた、本業での稼ぎのこと。
この数字が高ければ高いほど、その企業は本来のビジネスにおける稼ぐ力が高い、といえます。
②セグメント比率
その会社の売上や利益の内訳が書かれている箇所が、セグメント分析です。
セグメント分析からは、全体の売上に対する事業ごとの割合や、成長率を知ることができます。
その企業において、どの事業が最も売上に貢献しているのか、どの事業が最も成長しているのかは、きちんと抑えておきましょう。
もちろん、企業や状況によって「現時点で売上の大きな事業」と「今後の成長が見込める事業」のどちらを優先するかは異なります。
そこで、情報を収集するだけで満足せず、なぜ売上が大きいのか、成長しているのかを自分なりに整理しておいてください。
その会社のスタンスや強み、ひいては志望企業と他の企業との違いへの理解につながるはずです。
おわりに
もちろん、これらの情報は「企業の全て」ではありませんので、あくまで参考程度に留めておくべきですが、企業を判断する上で非常に重要な情報です。
また、こういった深い情報を持っていることは面接に際しても必ず有利に働きますし、企業への興味も示せます。
これまで収益性なんて気にしていなかったという方は、ぜひこれを機に新たな視点から企業を分析してみてください!
企業研究の四要素 ①貢献性
こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。
先日お伝えしたとおり、企業研究で必ずチェックしていただきたいポイントは、大きく分けて4種類あります。
今日はそのうちの1つである、企業の「貢献性」について考えてみましょう。
企業の存在意義は何か
「企業の目的は何か」と問われて、あなたは何と答えるでしょうか。
利益追求だけが目的ではないと思っていても、じゃあ何を目指すべきなのか、即答できる方は少ないかもしれませんね。
「経営学の父」と呼ばれるピーター・ドラッカーは、下記のように述べています。
事業体とは何かを問われると、たいていの企業人は利益を得るための組織と答える。たいていの経済学者も同じように答える。
この答えは間違いなだけではない。的はずれである。
(P・F・ドラッカー著『現代の経営』より)
誤解があるといけないので補足をしますが、ドラッカーは「利益は不要だ」と謳っているわけではありません。
当然、企業が存続していくためには利益を出し続ける必要があります。
しかし、それはあくまで手段であり、利益が目的になってしまってはいけないということです。
では本題にもどって、企業の目的とは何なのか?
それは「誰かの(社会の)役に立つこと」に他なりません。
企業は利益のために存続しているのではなく、社会的な役割を果たすために存在をしているからです。
ぜひとも、身近なビジネスパーソンに聞いてみてください。
「あなたは利益のために働いているのですか?それともお客さんや社会のため、あるいは自分自身のために働いているのですか?」と。
ほとんどの方は後者と答えることでしょう。これは一従業員のみならず、経営者クラスでも同じです。
もちろん、利益が重要でないということではない。利益は、企業や事業の目的ではなく、条件なのである。
また利益は、事業における意思決定の理由や原因や根拠ではなく、妥当性の尺度なのである。
(P・F・ドラッカー著『現代の経営』より)
貢献性の指標とは
それでは「その企業が社会の役に立っているか」は、どのように推し量ればよいのでしょうか。
貢献性の指標となる観点はいくつかありますが、まずは下記の2つを意識してみてください。
いずれも多くの企業が発行しており、様々な業界・企業で比較ができるというメリットもあります。
企業の「本業」である経済活動において、市場からどれだけの評価をされているかが数字で明確に示されています。
売上やシェアは、すなわちどれだけ多くの人の役に立ったかを表したもの。
前段の主張とは逆説的なようですが、企業を選ぶうえで「利益を出し続けているか」という観点は極めて重要です。
なぜならば、社会への貢献性を追及していくと、結果としてそれは社員満足や顧客満足につながり、社会的な評価の表出である「利益」を押し上げることにつながるからです。
また、利益を出せない企業は存続することができず、必然的に(長期間に渡って)社会の役に立つことはできなくなってしまいます。
② CSRレポート
以前にもご紹介したとおり、ここ10~20年程度で、企業評価におけるCSRの重要性が増しています。
合同説明会などで各社のブースを覗いてみると、事業活動だけでなくCSR活動に言及している会社を多く見るようになりました。
昨今の就職活動・採用活動を見るに、CSRへの取り組みが、企業選びにおける重要な指標のひとつとなっていることを感じます。
おわりに
利潤(企業の場合)や給与(個人の場合)を追求する姿勢を否定するつもりはありませんが、それだけでは窮屈です。
そもそも「誰かの役に立ちたい」「誰かの喜ぶ顔を見たい」というのは人間の本能に根ざした欲求であり、自身がプライドを持って働いていくためにも欠かせない観点だといえるでしょう。
企業研究で必ず見るべき4つの要素
こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。
ひとくちに「企業研究」といっても、見るべきポイントはたくさんあります。
ビジョンや環境、経営者など定性的な要件も惹きつけ要素としては魅力的ですが、企業として存続していくためには定量的な強みも避けては通れないポイントです。
それらもチェックしたうえで、最終的に「理念に共感しました!」「人が魅力だと感じました!」といったところに落ち着くのなら結構ですが、それらをすっ飛ばして無形の要素「だけ」に共感するのは、浅いと言わざるを得ません。
重要なポイントは、4つ。
入社してから後悔することのないよう、1つひとつをキチンと見極めてくださいね。
貢献性
企業として存続していくためには、誰かの「役に立っていること」が必須要件。
誰かのニーズを満たすからこそお金を支払っていただくことができるわけで、それができない企業は自然と淘汰されていきます。
志望動機として「人の役に立つ仕事をしたいと思い…」とおっしゃる方も多いですが、それは謂わば最低限の条件。
その会社が「誰に向けて」「どのような」価値を提供しているのか、まずはここをおさえてください。
企業研究より先に業界研究を行うべき3つの理由 - 渋谷で働く人事のブログ
また、事業としての貢献性が求められた時代はすでに終わりを告げています。
CSR(企業の社会的責任)の観点から、環境や地域社会など、いわば「事業以外にどのような貢献をしているか」も、ぜひチェックをしてみてくださいね。
収益性
役に立つ仕事をしていることは最低条件として、それがきちんと収益に結びついているかもポイントです。
ここで気をつけていただきたいのは、「売上」ではなく「利益」をみるべきだということ。
とかく売上の大きさに目が行きがちですが、会社や事業の規模が大きくなれば、売上は拡大して当たり前。
むしろ「利益率」や「社員1人あたりの営業利益」など、どれだけ効率のよい経営をしているかが見るべき点になってきます。
どんなに売上を上げても、赤字続きの企業は長続きしません。
加えて、いち企業の努力だけではいかんともしがたい世の中の流れ(業界全体の縮小など)もあります。
自身の志望する企業が、10年先も50年先も継続しうるビジネスなのかということを、ぜひ視野に入れておいてください。
健全性
どんなに社会貢献性の高い立派な仕事だろうと、収益性の高いビジネスモデルだろうと、それが従業員の犠牲のうえに成り立っていた場合、多くの人にとってその企業で働く意義は薄れることでしょう。
電通の事件をきっかけに働き方改革が大きく取りざたされるようになりましたが、いまだに環境の整っていない企業が数多く存在しています。
従業員に対して健全であることはもちろん、コンプライアンスを含め様々なステークホルダーに対して誠実であるかどうかも重要です。
一般的な社会人の場合、仕事に費やす時間は膨大なものになります。
1日16時間活動するとして、通勤の行き帰りも含めるとそのうち12時間以上が仕事という人も少なくありません。
実に起きている時間の7~8割程度を仕事に使うのですから、誰にでも胸を張れるような仕事をしたいものですよね。
ブラック企業の見破り方 ①四季報編 - 渋谷で働く人事のブログ
ブラック企業の見破り方 ②HP編 - 渋谷で働く人事のブログ
価値観
これらを踏まえたうえで、その企業の目指すところが自分の価値観に合致しているかを確かめていきましょう。
HPやパンフレット、会社説明会などで謳われている「企業理念」や「求める人材像」に照らして、確認していきます。
ここはフィーリングに左右される部分ですので、パッと見の印象で判断してもよいかもしれません。
貢献性・収益性・健全性は左脳で見極める部分ですが、価値観については数値化・明文化できない部分も多いでしょう。
右脳をフル活用して、その会社が大切にしていることがシックリくるか、こないかを判断してください。
もちろんそのためには、自身の大切にしたいポイントが何なのかを自ら認識していなければいけません。
自己分析が不安な方は、下記のエントリーも参考にしてください。
おわりに
もちろん、すべてを兼ね備えた企業は稀ですし、そんな会社でなければいけないというわけでもありません。
収益性が低かろうが、コキ使われようが、その仕事がしたいんだ!という人にはこんな分析は意味を持たないでしょう。
しかし、仕事に全てを捧げたいという方を除けば、これらの視点はクオリティオブライフの向上に欠かせないもの。
収益を圧迫する社会貢献や、素晴らしいビジョンの陰で従業員を酷使するような企業の犠牲には、ならないでくださいね。
現役人事から新社会人に贈る3つのアドバイス
こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。
新年度となりましたね。
今年は4/1・2が週末だったため、多くの企業は本日入社式を迎えていることでしょう。
また、今日から新社会人ということで、気持ちを新たにされている方も多いと思います。
そんな新社会人生活で心がけていただきたいポイントが、3つほどあります。
ぜひ、参考にしてください。
とにかく周囲とコミュニケーションを
新しい環境で緊張もあるかと思いますが、まずは同期入社の面々、職場の上司や先輩などと、積極的にコミュニケーションをはかってみてください。
ストレスのほとんどは、人間関係から生じるもの。ここが円滑にいけば、よけいなことに気を使わず、仕事を覚えることに集中できます。
人間の第一印象は、3秒で決まると言われています。
「愛想のないヤツ」という第一印象をくつがえすには、多大な労力が必要となりますので、はじめが肝心。
できればどんどん自分から話しかけていただきたいところですが、どうしても苦手という方は、まずは元気よく挨拶を心がけましょう。
また、話しかけられたときになるべく感じよく受け答えをするというのも、意識をしてみてくださいね。
不思議なもので、お互いに顔と名前が一致しているだけで、人は警戒心をいだかなくなります。
いざ仕事上で困ったことがあって相談を持ちかける場合でも、一度でも話したことがあればハードルがさがりますよ!
自分のアタマで考えることを放棄しない
アルバイトなどを経験したことのある方は、仕事については教えてもらえるもの、という意識があるかも知れません。
確かに多くの企業で新入社員を対象に手厚い教育や研修が用意されています。
自社で行っている企業もあれば、外部の講師や機関にアウトソースしているところもあるでしょう。
いずれも、1日でも早く立派にひとり立ちをしてほしいという親心から来るものですが、それに甘えすぎないようにしてください。
学校は学費を払って「教えてもらいに」行く場所ですが、社会に出ればあなたは給料をもらっています。
つまり、研修というカタチをとっていてもそれは「業務」であり、教わったことをきちんと自分のものにする「義務」があるのです。
教え方が悪い、内容が難しいなど文句を言うヒマがあったら、ひとつでも多くのことを身につけるよう自助努力をしてください。
また、「どのように教えれば覚えやすいか?受講者が飽きないか?」など、自分だったら…と考えるのも、思考訓練として非常に有効ですよ。
研修がなく、入社後即OJT(On the Job Training)が開始されるという企業に入社された方も、ぜひこの意識を持ってください。
コミュニケーションが大切とは言いましたが、これは「何でもかんでも周りに聞け」という意味ではありません。
聞くときには少なくとも「自分でここまで考えたが、この部分が分からないので教えてください」というスタンスが必要です。
教えを乞うときには、相手の時間を奪っているんだということを忘れないようにしてくださいね。
助言は素直に受け入れる
あなたがどんなに優秀な大学を出ていようと、ビジネスコンテストで優勝していようと、TOEICが満点だろうと、その職場では「新人」です。
自分自身の軸や芯がしっかりしているということと素直であることは、必ずしも矛盾しません。
郷に入っては郷に従え、ということわざの通り、まずはその環境で何が必要とされているのかを見極めるようにしてください。
周囲の先輩方は、きっとよかれと思って様々な助言をしてくれることでしょう。
一見すると無益に感じるアドバイスだったとしても、そこから学ぶものは必ず存在しています。
まずは笑顔で受けいれ、お礼のひとつも言ってあげてください。
素直であるということは、環境を問わずに重宝される美徳です。
「アイツは素直だ(かわいいヤツだ)」という評価と、「アイツは素直じゃない(かわいくない)」という評価。
あなただったら、どちらを手にしたいですか?
おわりに
長い社会人の幕開け。
ぜひとも気持ちのよいスタートダッシュを決めてくださいね!
就職四季報を活用する!注目すべき3つのポイント
こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。
業界研究・企業研究の定番といえば、なんといっても東洋経済から出版される『就職四季報』です。
「会社四季報」と同じく掲載企業からスポンサーフィーを取らず、独自の取材・アンケート結果を掲載しています。
会社がもとめる人材像、新卒入社3年後の離職率、平均年収はもちろん、採用実績、残業状況、有休取得状況などの聞きづらい情報までまとめて掲載されているため、
正しく活用すれば、その会社で働くイメージをありありと想像できるでしょう。
しかし、何も考えずに眺めるだけでは、活用できません。
就職四季報で重点をおいて見るべきところは、以下の3点です。
情報開示度
個別の項目に関するポイントではありませんが、どれだけ多くの項目に回答をしているか、という点にまずは注目しましょう。
「就職四季報」は「会社四季報」で有名な東洋経済新報社が発行している、就職活動者向けの企業情報誌です。
エントリーや試験の情報、給与体系や福利厚生など就職先としての各会社のデータを揃えたものです。
情報開示に積極的であるということは、それだけ学生に自社のことを正しく理解してもらおうという姿勢である証拠。
入社後も風通しの良い環境が待っている可能性があります。
逆に非開示の項目が多い企業は、知ってもらおうという意欲が低いか、知られたくないと考えているかのどちらか。
例えば2017年版では、初任給の内訳が項目として追加されましたが、これを開示した企業は半数強。
みなし残業などで見せかけの高給を作り出していた企業は、内訳を出したくても出せないのかも知れませんね。
あなたの志望企業はどちらでしょうか?
3年後新卒定着率
上記を踏まえ、個別の項目についても見ていきましょう。まずは、3年後定着率。
これは文字通り「新卒で入社したうち、3年後も残っている割合」を表す指標で、企業HPでは公表されないことがほとんど。
この数字が大きいほど、会社を続けたくない、もしくは続けられない理由が存在していると推察されます。
一般的に3割がボーダーとされ、ブラック企業かどうかをはかる一つの指針にもなります。
回答拒否にしている会社は、要注意かもしれませんね。
営業利益
営業利益とは、売り上げから原価や一般管理費を引いた、いわゆる会社の儲けです。
これが年々縮小しているようでしたら危ないと考えて良いでしょう。
儲けが少なくなれば、その分やりたいことをやれなくなっている可能性が高いからです。
おわりに
定年まで働くことを考えれば、就職先とは40年近い付き合いになります。
いっときの流行りやイメージだけではなく、財務や収益の状況、職場環境などもしっかり見極めてくださいね。
業界研究にオススメの書籍
こんにちは、渋谷で働く人事のブログです。
昨日のWebサイト編に引き続き、今日は業界研究に使える書籍をご紹介します。
今日ご紹介する2冊はまさに基本中の基本ですので、もし未読の方がいたら即購入をオススメします。
たかだか1,000円程度の投資を惜しんで、就活に後悔を残さないでくださいね。
業界地図
よっぽど自分のやりたい仕事が明確になっている人でなければ、まずは業界動向は全体的にどうなっているのかを把握することから始めた方がよいと思います。
日経経済新聞社が発行している「業界地図」は幅広い業界が網羅されており、気になる企業の業界内での立ち位置なども大まかに把握できるでしょう。
もうひとつのメリットは、業界同士のつながりが視覚的に理解できること。
文章量はあまり多くないためサラッと読めるかと思いますが、世の中の動きを知るには充分。
業界動向は政治や国際、経済の動きに左右されることも多いため、日本経済新聞を読み始める前の基礎知識導入用としてもオススメです。
あらゆる業界の勢力関係を図解した、もっとも売れている『業界地図』の最新版です。『会社四季報』の経済記者が、全ページを精魂込めてアップデートしました。
6年連続売上No.1(*類書販売部数、全国大手書店各社調べ)、累計部数110万部突破!
メイン地図に加え、トレンドを解説する図表や欄外コラムまで、業界の情報がぎっしり!ビジネス、就活、投資に役立つのはもちろんのこと、眺めているだけでも楽しい1冊です。
就職四季報
普段あまり新聞を読んだり、ニュースを見ずに過ごしている人にオススメなのは、東洋経済新聞社が発行している就職四季報。
ニュースを見ていてもいまいちよく理解できない…という方に特に向いています。
5,000社以上の企業情報が業界別に整理され、採用実績・残業状況・有休取得状況・30歳賃金など細かく表示されています。
特筆すべきは、企業から掲載料をもらわずに作成しているという点。
そのため、就活ナビとは違って、提灯記事ではない客観的な企業情報を得ることができます。
掲載料をもらわず客観・中立的な立場で制作しているので、会社が出したがらない「離職率」や「有休消化状況」なども掲載。イメージだけでは見えてこない会社の全容がわかります。
採用実績、有休取得状況、離職率、待遇など人事に直接聞きづらい情報が盛りだくさん。インターンシップを含む最新の選考情報から採用人数・配属先まで徹底調査。
業界・企業選びから選考対策まで、「企業研究」はこの1冊でバッチリ!すべての就活生に送る先輩イチオシの「就活バイブル」です。
おわりに
繰り返しになりますが、この2冊は本当にはじめの一歩だと思ってください。
当社に内定した学生も、全員が目を通しています(筆者調べ)。
これを読まずに就活をするのは、「ひのきのぼう」と「ぬののふく」で冒険に出るようなもの。
買うだけでなく、きちんと「そうび」をしないと役に立ちませんので、お気をつけて。